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「ちえの輪倶楽部」は、音楽教育家・北村智恵を中心とした、ピアノ指導者サークルです。
音楽セミナーやイベント、コンサートを企画・運営、またピアノ指導者のネットワークづくりを行っています。

会員レポート

第9回ちえの輪倶楽部総会 特別対談「左手のピアノから学ぶもの」

2010年5月24日

どんな条件の人も 音楽と共に 幸せに生きていける社会を目指して

 去る5/24(月)、高槻市民交流センター8階イベントホールにて第9回ちえの輪倶楽部総会を開催いたしました。前日からの大雨で足元の悪いなか、50名の会員の皆さんがご参加くださいました。
 総会後には、ゲストに智内威雄さんをお迎えし、「左手のピアノから学ぶもの」と題して、ちえ先生と対談していただきました。智内さんは、ドイツ・ハノーファー音楽大学の留学中に、右手にジストニアを発症し、リハビリに専念されていたところ、担当教授から左手の作品の演奏を勧められ、バッハのシャコンヌ(ブラームス編曲)と出会われました。これがきっかけで左手の作品のすばらしさを知り、ピアニストとして使命感を持って、埋もれている作品を紹介していこうと決心されたそうです。
 ハノーファー音楽大学にはジストニア専門の医療チームがあり、智内さんはそのサポートを受け、また教授の適切な指導のおかげで現在も演奏家として活躍されていますが、日本ではまだそのような体制はありません。ちえ先生は、ジストニアに限らずさまざまな条件の人が、それぞれにふさわしい方法で演奏し、音楽とともに幸せに生きていけるように、サポートの体制作りが急務であると共に、個々の指導者が生徒の様子をよく把握し、生徒から学び、レッスンを工夫する必要があるとおっしゃっています。智内さんは演奏家としての役割があり、私たちには指導者としての役割があるわけです。
 広い音域を使ったドラマティックな、サン=サーンスの「エレジー」や、美しい響きの吉松隆の作品など、左手のために書かれた曲が演奏され、音楽はやはり、人の幸福のために存在するのだということを改めて確認できたひとときでした。
 引き続いての親睦会では、脱力や左手の使い方についてなどの活発な質問に、智内さんが丁寧に答えてくださり、参加者は大いなる刺激をおみやげに、それぞれのレッスンに向かいました。
(事務局 H.S.)




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