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「ちえの輪倶楽部」は、音楽教育家・北村智恵を中心とした、ピアノ指導者サークルです。
音楽セミナーやイベント、コンサートを企画・運営、またピアノ指導者のネットワークづくりを行っています。

会員レポート

ムジカ工房主催「もうひとつの音楽史」第1回

2012年3月9日

誰もが理解できるように
 2012年3月9日に「もうひとつの音楽史」コンサートシリーズの第1回「日本洋楽事始め~横浜・居留地音楽」が大阪市中央公会堂で行なわれました。
 今回は、日本の西洋音楽受容史研究で主にとりあげられてきた政治や宗教、教育と結びついたものではなく、「純粋に音楽を楽しむ」という西洋文化の存在に注目しています。英国外交官アーネスト・サトウの日記をもとに幕末・明治期に外国人居留地で楽しまれていた音楽が、当時を思い浮かばせるような雰囲気の中で演奏されました。
 私は子供の頃からピアノを智恵先生に習い、大学では音楽学を専攻しました。大学の卒業論文にて近代日本における西洋音楽受容を研究テーマにし、智恵先生に論文指導を受けたことから、今回のコンサートの資料作成に参加させていただくことになりました。
 私はこのコンサートの前提となる、近代日本の西洋音楽受容史についての資料を作成しました。多くの研究者に研究されているとはいえ、一般には明治期にどのように西洋音楽が政治や教育に導入され、利用されてきたかということはあまり知られていません。しかし、近代の西洋音楽受容のあり方は、現在の私たちと西洋音楽との関わり方に影響を与えています。例えば、明治期に来日した音楽教育家L・W・メーソンがピアノ教育に導入した教則本バイエルは、今でもよく知られています。
 今回の資料作成において実際に文章を執筆させていただいたことは、近代日本の西洋音楽受容史について分かりやすく読み手に伝えるためにどのように書くべきか、と考える機会となりました。論文では、テーマが専門的な内容になるだけでなく、文章も専門家を相手にしたようなものになりがちです。しかし、何かを人に伝えたい時には、本来誰もが理解できる言葉づかいで説明しなければならないと今回改めて感じました。
 そして、自分自身の文章を多くの方がたに読んでいただけたことは、今後音楽学の研究者をめざし、実際の演奏や教育現場に生かしていくためにも、とても貴重な経験となりました。
(大阪府高槻市 M.A.)




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