ようこそ。ちえの輪倶楽部のWebサイトへ。

「ちえの輪倶楽部」は、音楽教育家・北村智恵を中心とした、ピアノ指導者サークルです。
音楽セミナーやイベント、コンサートを企画・運営、またピアノ指導者のネットワークづくりを行っています。

使っています!

「最近あらためて思うこと」

 最近「ピーターラビットピアノの本」の曲の内容を改めて考えていた。私が曲の本当の意味を理解しているのか?自分の思い込み、わかったつもり、勘ちがいがあるのではないか?と思うと同時に、子どもが心から「楽しい!」と感じるのはどういうものであるのか?をもう一度考えたいと思った。
 智恵先生が教えてくださった曲へのアプローチを参考にさせていただきながら、今までの自分とは違う角度から曲に向き合い、細かく噛み砕いて自分のものにしていってこそ、何かがわかるのではないか、という思いに至る。「かわいいことり」のレッスンで出会った体験をお話ししたいと思う。
 まず、ことりの鳴き声はそれぞれどんな鳴き方がいいか生徒と相談しながら、かわいた声、太い声、やわらかい声など、実際に声の質を変化させて鳴いてみながら決めていく。そして、鳴くリズム。スラーのはなし方や、スタッカートの質、音の長さの違いでことりの種類もバラエティに富み、自由に生徒が選んで決めていく。また、先生が提案してくださる「ことりの声の種類によってポジションを変えて弾いてみる」のアレンジで、声の高低だけではなく大きさの変化もプラスすると、「遠い木の上」、「すぐ目の前」など、表現の可能性が広がることに気付き、いろいろな設定をいっしょにワクワクして考える。
 そんなレッスンの1週間後、その音楽は、森の中でいろいろな鳴き声が絶妙なタイミングで飛びかうシーンが目に浮かぶもので、真剣に音に向き合う生徒の姿に感動すら覚えた。
 子どもの「楽しい」には、うわべではない、自分で音をつむいで表現していく奥の深い楽しさがあることがわかった。そこからできあがった曲は、今までとは全く違う世界のものだった。
 この結果は、この曲のレッスンの展開だけのものではない。前の項目、「スケートすべり」からの6曲シリーズに、どれだけ時間をかけて大切なことを生徒につかませたかによって、それが後に続く曲の原点になり、次への導きの根っこになっていることに気づかされた。自分の耳とイメージを指へつなげ、生徒自ら音楽をつくっていく力。このことのための大切な入口なんだ、という意味を改めてかみしめた出来事だった。
(愛知県安城市 O.Y.)




前の記事→「ピーターラビット ピアノの本」と共に
次の記事→習い初めから「音楽」することの大切さ

MENU

ページのトップへ戻る