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「ちえの輪倶楽部」は、音楽教育家・北村智恵を中心とした、ピアノ指導者サークルです。
音楽セミナーやイベント、コンサートを企画・運営、またピアノ指導者のネットワークづくりを行っています。

使っています!


「Chie's Piano Method」に出会えて自信がつきました

 小学6年生のAちゃんは、3年前、他の音楽教室から移ってきました。幼稚園の頃からずっとグループレッスンでしたが、だんだん曲数が増え進むのも早くなり、ついていけず自信がなくなってしまったそうです。「Chie's Piano Method」しかないと思い、譜をていねいに読むこと、自分の音をよく聴くこと、弾き方によって表現が変わることを体験してほしいと、そのためにも、ぜひ1巻からレッスンしたいとお母さんとAちゃんに伝え、さっそく使うことになりました。指使い、ヘ音記号の譜読みや奏法の弾き分けなどわかっていないことがいろいろありましたが、それぞれのページの課題がクリアーできるまでは時間をかけてレッスンするようにしました。一緒に「ピーターラビットの本」を読んだり、身体を動かしてイメージを作ったり、曲の背景やどんな音で弾いたらいいか話し合ったりしながら弾くようにしました。少しずつですがAちゃんも変わってきて、お母さんからも「楽しんでピアノを弾いています」と言って頂きました。この本に出会えたことで楽譜が理解できるようになっただけでなく、自分の音に耳を傾けること、音色の違いに気付き、音を作っていくことが楽しくなり、何よりもピアノを弾くことに自信がついて本当によかったです。そして、たとえ時間がかかっても"わかる"まで先へ進むことを急がずにレッスンしていくことが大切だと思いました。これからも生徒たちと共に成長できるよう学んでいきたいです。
 今は2巻の「美しい泉」を弾いています。リズム変奏を取り入れ何度も練習しました。この前のレッスンの時はゆっくりでしたが、最後までていねいに弾くことができてとても嬉しそうでした。「次は、泉から湧き出した水がさらさら流れるように弾こうね」と言うと、「はい」と、にっこり笑って返事をしてくれました。
(大阪府茨木市 N.S.)



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1音ずつ大切に

 Chie's Piano Methodは、挿絵が沢山あり、説明がシンプルで分かりやすいので子どもたちは、絵本を読むような感覚で喜んで弾いています。
 「ドレドレいばりやマーチ」では、ぺタ、ぺタとしっかりかかとをつけて歩き、「ドレドレぴょんぴょんマーチ」では、なわとびをするようにぴょんぴょん跳んでから弾いてみると、それぞれの曲の雰囲気を表すことができました。
 「春風はどんな風? 静かな風かな? 台風みたいにビュービュー吹いているのかな?」と聞いたら「こんな風!」と言って、紙に線で書いた子もいました。 (春風は、ふわっと細い線で、台風は、濃く太い線でした。)
 「夕べのかたらい」では、最初の音をドスンと弾いてしまって、「大きすぎた」と言って弾き直したり、1曲ずつ進んでいくうちに音で表現するということを自然に理解しているように思います。
 また、他の本だと始めてすぐ2分音符や全音符が出て来てややこしくなりますが、この本は、4分音符と4分休符を十分体験した上で2分音符に入るので、音符の長さも理解しやすいようです。
 新しいことは、水色の線で印がしてあるので、それを見つけて「これ、何?」と聞いてくる子も増えました。
 私は、今までピアノをとおして素敵な先生方に出会いました。そこから、曲にふさわしい音で弾くこと、 自分の音を良く聴くことなどを学びました。これからも、この本を通して大切なことを子どもたちに伝えていきたいと思います。
(奈良県生駒市 O.M.)

                            

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「智恵先生に出会えて変わりました!」
 これまでに私は、3度、「ピーターラビットピアノの本」のセミナーを受講しました。正直なところ、2度目までは教わったことをなかなかレッスンに反映できず、悩みながら生徒たちと向き合っていましたが、3度目を受けて何かを掴めそうな手ごたえを感じたころ、待ちに待ったピーターラビットの新しい教則本が発売されました。使い始めて2ヶ月ですが、レッスンが劇的に変わり、私自身驚いています。まず第一に私がレッスンしていて楽しいです。生徒との会話も増えました。「今度は、リスにする!」と言って弾いて「ほんと、リスに聴こえるよ、すごいね」と私が言うと「じゃ、これは?」と色々な音域、テンポで弾いて聴かせてくれたり、「今の失敗。もう一回」と納得いくまで何度も弾いています。こんなことは、今までありませんでした。マルカートでは、一人がいばって歩き、もう一人が弾き、「どう?」とお互い聴きあったり、4つのスラー(1巻36~37ページ)をあてっこしたりしていると、レッスンがあっという間です。習い始めて1年近く経つのに、ほとんど笑ったことがなかった生徒が、私がナトキンになって歌いながらステップ踏むのを見て、フッと笑ったり、いつも声が小さく聞きとるのがやっとの生徒は、1巻のお約束を読んでからは、あいさつをハッキリとした口調で言ってくれるようになったりと、私も生徒も変わりました。  まだ2ヶ月ですが、生徒との関わりが増え、一人ひとりと音楽を作り上げている実感があります。そして、今までいかに生徒がイメージを持って弾いていなかったかも気づかされ、最初から音楽することを伝えていなかった私の責任も痛感しています。この教則本に出会えて多くの喜びや感動をもらえました。これからも、私がしっかりと学んで、生徒に本当の意味で音楽することを伝えていきたいです。
(広島県広島市 I.M.)

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「夕べのかたらい」一曲の中にも...
 「ピーターラビットピアノの本」のどの曲に取り組む時も、はじめに子ども達と一番に盛り上がるのは他のテキストと一線を画す、表現内容について、そして、曲の成り立ち(構成)についての会話です。2巻「夕べのかたらい」では・・・
 a-a'-b、さて4段目は?よくあるa'じゃないね、じゃあ何だろう? コーダかな、ちょっと違う?b'&a'かもよ、おもしろいし珍しいね。でも、とても素敵な反復・・・ラドラのドの音がレに上がって心の高まりが伝わるよね。これはきっと、今日一日の楽しかった出来事がひとかたまりになったものなんじゃないのかなぁ・・・。
 このような会話で初回のレッスン時間はあっと言う間に過ぎてしまいます。この曲の中には、テーマである調号に関する認識の他にも、指くぐり、指づかい、4和音、短い指で黒鍵を弾く時は手を奥に滑らす、フォルテからピアノへの急な対応、少し眠そうな曲のニュアンスをどんなテンポで演奏したらよりふさわしいのか、などなど、 指導者が提示して促すことによって、子ども達は実に様々なピアノ演奏に必要で大切な要素を学ぶ事ができるのです。
 出版されてすぐ、小学低学年の2年をかけて、全3冊を丁寧に、共に絵本をめくるように楽しみながら指導した生徒が、もう高校生になりました。今ではショパンのノクターンを演奏するまでに成長した彼女が7年前(小学3年生)の発表会で弾いた「グロースターの仕たて屋さん」の美しい音色を、私は今も忘れる事ができません。本当に素直な、心からピアノを楽しむ人に育ってくれました。導入は「ピーターラビットピアノの本」である我が教室、近く改訂版が出版されると伺い、それを待たせている生徒がもはや数人・・・。その日を心待ちにしております。
(福岡県大牟田市 I.E.)

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「急がない・待つこと」
 智恵先生にお会いして約13年。赤ちゃんだった長男も来春中学生になる。最初の5、6年は男の子2人の子育てに追われ、ピーターの本の「指導ポイント」や「ちえ先生のレッスンノート」を頼りに、私流にレッスンをしていた。しかし、3年程前に初めてこの本の講座を受け、まさに"目からウロコ"状態 !! となった。
 「たった1冊でも1曲でも、どれだけ多くの課題をこなせたかで能力がつく」「先生の一筆・一言で子どもの力が随分と変わる」そして何よりも「1巻が一番大切。急がない・待つこと」というお言葉...。様々な想いで作られた先生が直接教えて下さる内容は、とてつもなく深いものだった。とにかく感激し、色々なアレンジ法を知り、帰りには「これは同じ本?」と疑いたくなる位、重くて嬉しいお土産に激変した。
 それからの日々、「じゃあ今度は手を交差して弾いてみよう」と先生伝授の遊び方を披露した時の、6歳児のあの驚いた表情!ヘアピンを使ってシンメトリーで奏でる裏ワザ......。原作者ポターの、そして智恵先生の温かい優しいまなざしが、この本にはたくさんたくさん詰まっていることを改めて感じ、生徒と一緒に学ぶ時間がさらに楽しくなっていった。
 そして、そのうち「びょうきのピーター」になると、ちょっとした流行りができた。その前2ページにあった歌詞が突然消えたのを不思議に思った子が、歌を考えたい、と。
 「病気のピーター、ベッドでねよう、病気のピーター、冷えピタはろう」
 「(母)大丈夫ピーター?(ピ)頭が痛い(母)お薬飲もう(ピ)わかったよお母さん」
 1巻は、楽しんでピアノを続けるために、音楽とは何か?ということを知る最初の大切な窓口。何年後かにこの本を開いた時、楽しく学んだ日々を思い出し、自分の成長を感じる本となっていてほしい。音を楽しむという、素晴らしく、大きな責任を託された者として、「急がない・待つこと」を忘れずにこれからも歩んでいきたい。
(香川県丸亀市 S.Y.)

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導入から深く楽しくていねいに
 今レッスンがとても楽しい。この本をどう使ったら良いのかという考え方から、とにかく生徒と楽しくレッスンしたい!という気持ちに変わってきた。1巻の「ピーターのたいこ」に入るまでの導入部分にどれだけ時間をかけて楽しく過ごせたかが大切であるということを今ほど確信していることはない。導入が大切なことはわかっていても私はずっと「あまり時間をかけたら退屈するかな」とか「何で早く曲を弾かせてくれないの?と親が思うかな」と気にしていて、迷いのあるレッスンをしていた。しかし、今の私なら、心から生徒と一緒にレッスンを楽しみ、時間が掛かってもその内容が生徒の成長につながるのであれば、自信を持って子にも親にも目的を伝えることができる。例えば「ゆびばんごう」のページで、両手でチューリップの形を作り、同じ番号の指どうしを1本ずつトントンさせて良い打鍵につなげること、「5せん」のページで線を数え、間に色を塗って楽しく譜読みを理解させること、「けんばん」のページでリズム練習を楽しみ、自分の音を聴かせること、呼吸をさせること、フレーズを感じさせることなどなど・・・どのページも愛おしんで繰り返し行うことで生徒に定着し、「ピーターのたいこ」からの1曲1曲を生き生きと丁寧に取り組んでいくように習慣づけていく。1ページを分厚い中身にするのは、指導者の熱意と生徒への深い愛情にかかっている。それを智恵先生が教えてくださった。そして、生徒たちが証明してくれた。智恵先生に心から感謝し、私は今日も生徒たちがやってくるのを心待ちにしている。
(兵庫県三田市 B.N.)

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習い初めから「音楽」することの大切さ
 ちえ先生の指導者ゼミに通い始めてすぐの頃、当時、中学生になったばかりの生徒のお母さんが私に言った。「うちの子、中学になってからピアノの練習に気が入っていないんです。先生みたいにピアノが弾けるようになったら絶対楽しいから、今は訓練の時だと言っているのですが、心が動かないようです。スイミングは頑張っていて、級がだんだん上がっていくのが励みになるようなのですが、ピアノもプールのように後どのくらいでどんな曲が弾けて、自分は今どのへんにいるのか分かれば、目標を持って頑張れると思うのです。そのようなものを見せてあげてもらえないでしょうか」と。生真面目でおとなしいあのお母さんをこれほどまでに悩ませ、そればかりか、生徒にも「いつかうまくなったら楽しく弾ける。今は楽しくなくても耐えよ。」などと思わせていたのだ。曲を弾けるようにしてあげて、順に進んでいき大人になったら弾けるようになる・・・確かに、私はそんなレッスンをしてしまっていた。
 ちえ先生に出会い、「ピーターラビットピアノの本」を教えていただきながら使うようになって、1曲目のド1種類しか出てこない「ピーターのたいこ」から、ピアノを弾くことはこんなに楽しいんだということを私自身が実感し、子どもは私よりもっと楽しめるんだということを、子どもたちが教えてくれた。楽譜から作曲者の思いを読み取り、音にして、聴くことを繰り返して音楽を作っていく──そんな一生通用する音楽の楽しみ方を、確実に生徒に伝えていきたい。
(事務局 M.M.)

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「最近あらためて思うこと」
 最近「ピーターラビットピアノの本」の曲の内容を改めて考えていた。私が曲の本当の意味を理解しているのか?自分の思い込み、わかったつもり、勘ちがいがあるのではないか?と思うと同時に、子どもが心から「楽しい!」と感じるのはどういうものであるのか?をもう一度考えたいと思った。
 智恵先生が教えてくださった曲へのアプローチを参考にさせていただきながら、今までの自分とは違う角度から曲に向き合い、細かく噛み砕いて自分のものにしていってこそ、何かがわかるのではないか、という思いに至る。「かわいいことり」のレッスンで出会った体験をお話ししたいと思う。
 まず、ことりの鳴き声はそれぞれどんな鳴き方がいいか生徒と相談しながら、かわいた声、太い声、やわらかい声など、実際に声の質を変化させて鳴いてみながら決めていく。そして、鳴くリズム。スラーのはなし方や、スタッカートの質、音の長さの違いでことりの種類もバラエティに富み、自由に生徒が選んで決めていく。また、先生が提案してくださる「ことりの声の種類によってポジションを変えて弾いてみる」のアレンジで、声の高低だけではなく大きさの変化もプラスすると、「遠い木の上」、「すぐ目の前」など、表現の可能性が広がることに気付き、いろいろな設定をいっしょにワクワクして考える。
 そんなレッスンの1週間後、その音楽は、森の中でいろいろな鳴き声が絶妙なタイミングで飛びかうシーンが目に浮かぶもので、真剣に音に向き合う生徒の姿に感動すら覚えた。
 子どもの「楽しい」には、うわべではない、自分で音をつむいで表現していく奥の深い楽しさがあることがわかった。そこからできあがった曲は、今までとは全く違う世界のものだった。
 この結果は、この曲のレッスンの展開だけのものではない。前の項目、「スケートすべり」からの6曲シリーズに、どれだけ時間をかけて大切なことを生徒につかませたかによって、それが後に続く曲の原点になり、次への導きの根っこになっていることに気づかされた。自分の耳とイメージを指へつなげ、生徒自ら音楽をつくっていく力。このことのための大切な入口なんだ、という意味を改めてかみしめた出来事だった。
(愛知県安城市 O.Y.)

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「ピーターラビット ピアノの本」と共に
 音楽は生きて行く上での心の支えとなり喜びとなり、人と人との繋がりにも豊かな大きな恵みを与えてくれます。
 78才で初めてピーターと出会った生徒が一巻を終え、二巻を手にされた時「これで又、夢を頂きました」と嬉しそうに話されたのを、とても嬉しく感じた事があります。その方は先日79才を迎えられ「2巻の『ピーターとベンジャミンのおはなし』のスラーの切れ目が難しいのです。すぐ忘れてしまって・・」と話されながら「あっ、ちがった!」とくり返し弾いて下さいます。
 私の教室では、60才代、70才代でピーターの本を始めて下さる方が多くいます。ニコニコしながら「小さい生徒達とライバルね」と話される方。エンピツを必ず持って来られ、私がお伝えした事を楽譜に書き込まれる方。「こうしないと忘れてしまいますので。でも、書いていても忘れますけれど~。」『美しい泉』と『夏の名残りのバラ』はお好きな方が多く「あー、この曲、弾きたかったんです」とおっしゃられます。又、ご自身や家族の方々の介護もあり"老々介護"といつも話される70代後半の方は「ピアノがあって本当に良かった」とおっしゃいます。ピーターラビットの絵本全巻を読まれ、レッスンの時に「ここはこの場面の曲ですね」と話される方もいて、本当にピアノを楽しんで喜びとして下さる方々に、私自身もとても嬉しい思いで共に歩ませていただいております。
 智恵先生の作って下さった「ピーターラビットピアノの本」を生徒達と共に心より感謝し、これからも大切に使わせて頂きたいと思っております。
(兵庫県宝塚市 H.A.)

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まさに救世主!北村先生と本との素晴しい出会い
 私がピーターラビットの本を知りましたのは、北村先生の講座「指導者ゼミ ピアノレッスンの本質を問う」に参加してからです。そのゼミで「ピアノを教えるだけではなく、その子の生き方そのものを決めると思って、レッスンしていかなければならない。」とか、「子どもをみくびらない。」など、わかりやすく、実に筋の通った、まっすぐな言葉を聞いて、自分の指導者としての姿勢が今までいかに甘かったかを認識し、反省し、毎月自分を見つめ直す為に講座に通っておりました。北村先生に出会えた事、またピーターラビットピアノの本に出会えた事は、私の音楽人生において、まさに転機ともいえる、素晴らしい出会いでした。
 それまでのレッスンは、生徒が楽譜に書いてある通りに正しく弾けたら次へ進むというような、単調な、まるで機械を育てているようなものでした。
 しかしピーターの本を使うようになり、曲の背景を話し合い、どのような音で演奏すればいいのか想像し、演奏後は思ったような音を出せたか、聴き手にきちんと伝わったかなど、問いかけたり、話し合ったりしながら、レッスンを進めていくようになりました。
 問いかけの言葉かけや導き方には、毎度反省の日々です。しかし同時に反省できるという事は、ピーターの本に私自身も育てて頂いていると感じます。生徒の心に伝わる言葉で、心を育てるレッスンができるように、生徒を見つめ、共にわかち合い、成長していこうと思います。
(大阪府大阪市 N.M.)

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「ピーターのたいこ」から学んだこと
 この春まで3年間、研究課程「ピアノレッスンの本質を問う」で、 「ピーターラビットピアノの本」の指導法を学んできました。
 智恵先生からは、色々なことを教えて頂きましたが、私にとっては 1巻の1曲目「ピーターのたいこ」との出会いが一番心に残っています。まず、この曲のページの自分の書き込みの多さに驚いています。(2巻・3巻のどの曲より多いかもしれません)この曲をどのように演奏するかで、これから習うすべての音楽が決まる、と言っても過言ではないと思います。当たり前のことですが、習い始めの重要性を指導者がきちんと理解し、認識してレッスンを進めなければいけないと痛感しています。そしてこの「ピーターのたいこ」から、聴く力(聴き分ける力)を育てることが大切だということを知りました。『自分の弾いている音をよく聴くことが、ピアノを演奏するということ』が、私自身できていなかったことを反省しています。音を聴く力をつけることは、集中力を養うことにも繋がるので、しっかり育てたいと思います。
 ピアノレッスンの本質についての考え方を学ばせて頂き、(私にとっては、まだまだこれからも勉強していかなければなりませんが)これから指導するにあたり、智恵先生が冒頭に"この本は、初めから音楽するメソードです"と書かれていることをゆっくりとかみしめながら、本当に音楽することを求め、生徒と一緒に歩んでゆきたいと思っています。
(大阪府大阪市 M.C.)

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本ものを求めて
 私はあるピアノの発表会を聴きに行った。年齢の小さい順に子供達が次々と登場しプログラムが進んでいったが、私はだんだん聴くのが苦痛になっていった。次こそは、次こそは...と期待したが「音楽」又は「心」が感じられる演奏は全くなかった。
 「ピーターラビットピアノの本」各巻の始めに、智恵先生の言葉で「ピアノを弾くということは心で感じたり想ったりしたことを音で表現することでありその基本と習慣は習い始めのときにこそ身につけるべきこと」とある。私が聴いたその発表会は、智恵先生から学び、生徒に必死に伝えようとしていることとあまりにかけ離れていた。又そのことは、どんなに音の数が少なくても小さい子供でも可能だということを、生徒に教えることでこの本を通して私自身が体験させてもらっている。そしてそれが本当に「音楽」といえるものなのだと思う。私は子供達に本ものを伝えたい!!心からそう思った。
 「ピーターラビットピアノの本」は、あせることなく1つの曲(その課題)を掘り下げて学んでいける。時間をかけて取り組んでいくことが苦痛になるのではなく、近い所に目標を持ちながら楽しく、一歩一歩確実に歩んでいける。どんな子供に対しても、次へのステップが壁として立ちはだかるのではなく自然にそっと寄り添ってくれるような存在なのだ。 この本を使ってレッスンできることを本当に 本当に感謝している。
(兵庫県神戸市 O.A.)

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実感!最初から音楽する本!
 4年前から、東京にて、ピーターラビットピアノの本の勉強をさせて頂いています。
 今まで私が考えていた指導とはまるで違う、智恵先生の教えてくださる指導法、この教本に込められている様々な意味に毎回驚き、感動し、でも実際に指導してみるとその難しさに愕然とし、生徒の演奏を聞いては「まだまだ勉強が足りない」と反省する日々です。 夏休みに東京で行われた「ピーターラビットピアノの本特別講座in Tokyo」の一部に智恵先生による公開レッスンがあり、小学2年と4年の娘たちが参加させて頂きました。長女は「ピーターとベンジャミンの歌」を指導して頂きましたが、両手でいくつもの別のメロディーを弾き分ける楽しさを、そこで改めて深く教わって帰って来ました。
 2学期が始まり、長女のクラスが市内音楽祭で合唱をすることになり、長女はピアノ伴奏者になりました。先日、「この伴奏って面白いんだよ。左手のここにはこんなメロディーが隠れててね、この保持音があるからなんかわぁ〜っと響いたり、こっちはほら、歌のメロディーとカノンなんだよ!歌を聴きながらピアノで追いかけると面白くってさ〜!」と楽しそうに練習をしていました。
 この子はこの教本のおかげで、子どもの頃から音楽をこんなに楽しむことが出来ている。まさに「最初から音楽する本」!私自身がもっと勉強し、生徒たちにもっと音楽の楽しさを教えていきたい!と思った瞬間でした。
(埼玉県加須市 M.N.)

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自分さがしのレッスン
 この「ピーターラビット ピアノの本」を使っているとたびたび思うことがあります。
 「私はこんな風に感じていたんだ」とか「ここにこだわって弾いてほしい」「このことを言いたい」とか...
 そしてそう感じている自分を発見するのです。
 第3巻の『祈り』でのこと、今の子供たちはあまり手をあわせて祈ることが少ないようです。祈るとは、どんな気持ち?どんな状況?など、いっしょに考えていきます。そのことでこの曲のテンポ、強弱、右手のアーティキュレーションなどが決まってくるからとても大切。「祈りについて話し合うこと」が1番のポイントでここから始まらなくてはならないのです。
 どうして祈るのかなぁ、どんな気持ちで祈ることになったのかなぁ、人に勧められてすることでなく『祈り』は自分の心から湧いてくるものじゃない?願うことだったり、感謝することだったり、とにかく自分が動き出さないといけないのよね。生徒と話しながら次々と出てくる言葉に、祈りをこんな風に考えていて、伝えたい思いがこんなにある自分に驚くのです。
 思いを共有するとレッスンの流れがとてもシンプルになり楽しくなります。たとえば右手の和音をはずむタッチで弾いてきた生徒に「違う」と言わずに一緒に考えることで気づかせてあげられる、この教本のすばらしさがここにあると思います。
 これからもこの教本でどんな自分が見つけられるのかとても楽しみです。
(大阪府枚方市 F.M.)

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子どもたちの耳と心の成長に喜び
 昨年末、ピーターラビットの本を使っている生徒達を連れて、クリスマス会に参加させていただきました。コンサートでは、ピーターラビットの本の中の「とおいくにのおはなし」や「ゆうべが思い浮かぶ演奏のかね」も演奏されたのですが、こんなに深く、情景があるなんて...と、大変感動しました。と同時に、私自身がここまでの演奏が出来るのかどうか、また生徒達の演奏の幅を広げてあげているのだろうか、と、反省の念しきりでした。  生徒達は、皆一様に、大満足で、「智恵先生のお話はわかりやすく、いろんな人のことを考えられる素晴らしい先生だ」「智恵先生が教えて下さったMerry Christmas to you の歌で、強弱で、ここまで歌が変わるのにびっくりした。自分の演奏でも、もっと強弱をつけないと駄目だ」演奏に関しては、「曲を理解して弾いている」「それぞれの人が、真摯に音楽に向き合っている」といった感想を聞くことが出来ました。漠然と「よかった?」といったような感想がかえってくる、と思っていた私に、常日頃、智恵先生がおっしゃっている「子供たちを見くびってはならない」という言葉が突き刺さりました。と同時に、そこまで深く聴けるだけの、耳や心が育ってきているんだ、と胸があつくなりました。  いろんな課題をいただいた、とても有意義な一日でした。柔らかい演奏が出来るようになるには、自分も柔らかくならないと駄目なんですね。しっかり生徒達と向き合っていきたいと思います。
(兵庫県たつの市 M.N.)

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こんなところでこんな人にも...音楽の力を伝えるための力強いパートナー
 数年前から、中高年の方達のグループレッスンをしています。
 女性ばかりの初めてのクラス。卓上に置ける小さなキーボード (ご家族が帰られたらすぐにしまえる物)を用意された方、『家族に内緒で』小さな手さげ ポーチに折りたたんだメモと筆記用具を入れて「お茶を飲みに」と来られた方、 「余裕も無いのにこんな年から嫁が趣味なんて」と言うお姑さんが畑に行かれた後で、 こっそり出てこられた方。田舎だからかもしれませんが、まだまだ日本に深く残る 女性の立場の弱さを痛感する事で授業はスタートしました。貴重な時間を持ち寄ったみなさんに、 ピアノの楽しさ、音楽がどんな時にも支えになる優しさをお伝えしたくて、教材は 「ピーターラビットピアノの本」を使いました。1巻「スケートすべり」から6曲の弾き比べでは、 みんなで当てっこゲームをして大いに盛り上がりました。バニー氏の子を思う厳しさに共感した 「いばってあるく」。ある方が「こもりうた」を心を込めて弾き終わられた時には、題名を当てるのを 忘れてみんなから拍手が起こりました。1年目のある日、「先生、私ピアノ買いました。もう少し続けます。」 この1人の方の言葉をきっかけに、今ではほぼ全員がピアノを所有して続けています。「学ぶことは変わること」 ちえ先生から何度も何度もお聞きした言葉です。どんな状況でも、いつからでも人は変われる。 ちえ先生の愛情がこもったこの教材は、私をいつも支え導いてくれています。先生!頑張ります!
(兵庫県篠山市 I.Y.)

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生徒のためだけでなく 自分のためになる教本
 私は、子どもから大人に至るまで父の転勤もあって多くのピアノの先生に出会い様々なスタイルで教えていただいた。反面、根っこから一本の道を系統立てて一つ一つ積み上げた経験はなかったように思うし、ただピアノを弾くという行為に時間と労力を使って偏った勉強をしてきたのだなあと思う。そういうわけでピアノを弾く時も子どもに教える時も穴の空いている所がわかれば埋めながら進んできた。ピーターラビットの教則本を勉強するようになって<音楽を表現する=自分を語る=人に伝える>という目標に初めの一歩から系統立てて積み上げていく体験は生徒を導くためと思っていたが、実はとても自分のためになっていることに気がついた。子どものいい変化を感じながら私もピアノを表現するための確固たる基礎の一つ一つに意味があり一個ずつ積んでいくのが新鮮で楽しいと感じている。子育ての時の「育児=育自」をレッスンの場でも感じる。そういう音楽の中身の他に先生の様々なお話の中から私が心にとめている言葉。「子どもに一つの材料を指し示した時、子ども自ら感じ展開していく智恵、その力を信じて待つこと」「子どもが初めてピアノを始める瞬間のニコニコした笑顔、これを心に刻んでレッスンすること」このように音楽的内容から始まり、子どもに向き合う姿勢や心構えの言葉を授かり最後に常に智恵先生の姿勢そのものを見せていただいている。先日、BS放送で「野村万作氏」の対談があった。氏は「まっすぐな目線」で狂言の芸を磨き目上の人年下の人どんな人に対してもまっすぐな目線で常に向き合って表現することを心がけていると語っておられた。智恵先生が日々子どもにも私たち大人にもあたたかく真剣に誠意をもって向き合われる姿はまさしく野村万作氏と重なる。そして、私はピアノレッスンに始まり様々な人間関係においても根っこを感じながら信じて少しずつ進んでいこうと思うこの頃です。
(愛知・安城市 O.Y.)

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一曲ずつ「わかる」を積み重ねなければ 進めない本
 東京で、昨年の5月に「ピーターラビット ピアノの本研究会」が始まった。それまでにも数人の生徒にこの本を使ってレッスンを行っていたが、第一回の研究会後、ほとんどの生徒の本を「ピーターラビットピアノの本」に変えてしまった。「本当にいい本だ」と思ったからだ。
 私は研究会後に、毎回、数人の方達と自主的に勉強会を行っている。改めて自分達で勉強し、話していく中で、 そのページで教えなくてはいけない事がはっきりとしてくる。先生が伝えている事は、本当にシンプルで、しかし、とても大切な事なのだと思う。「このページでは、これを教える。これだけを教える」と先生はよくおっしゃっている。そのページで学ばなければならない事が出来ていなければ、先へ進んではいけないということを、私達がきちんと理解していなければならないのだと改めて思った。子ども達とレッスンを続けていく中で、今まで研究会で勉強してきたことをもう一度考えてみると、きちんと繋がっていることが確認出来る。実際に、それぞれのページで一つずつ『わかる』事を積み重ねていかなければ、次の新しい事へは繋がっていかず、先へは進めないのだ。
 私達は、ピアノを初めて勉強する人達が、自分自身で楽譜を読み、考えられるようになるために必要なことをきちんと教えていく、そのための勉強をしている。だからこそ、「教えなくてはならない事」を明確にする事が大切なのではないだろうか。今、私自身がレッスンしていく中で、常に意識していることだ。
(千葉県夷隅郡 S.N.)

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生徒をよく見て 生徒から学ぶ
 この本は、指導者としての力量を問われる本だと思う。 楽譜には誰が見ても分かるよう、必要最低限のことが書かれてあるが、指導者はそこには書かれていない様々なことを読み取り、今、目の前にいる生徒の状態に合った方法で、その時に必要なことだけを、きちんと身に付くように教えなければならない。
 ピーターラビットの講座でも、毎回具体例を出しながら智恵先生が詳しく説明してくださるが、それは智恵先生の持っておられる引き出しの一部分で、本当は自分たち一人ひとりがたくさんの引き出しを準備出来ていないとこの本は使いきれないと思う。
 小学1年生の男の子が2巻の「アヒルたちが やってくる」を弾いたとき、左右の手が2オクターブはなれているという事は、子どもにとっては一度に見渡せないほど離れたポジションだと、恥ずかしながら初めて気がついた。しかし、智恵先生はそのことを初めから分かった上で「ゆっくり」と標示されている。そして「こねこのトム」のお話の中では、アヒルがぴた ぱた ぱたり ぱたと歩いてくるので、子どもはその様子を想像しながら安心してゆっくり弾くことができる、など、本当に子どもの事を考えて作られたこの本を、自分の中で消化して使えるよう、もっともっと子どもを見て勉強せねば、と心に誓う毎日である。
(大阪府茨木市 D.S.)

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バイエル43番の生徒を引き継いだが・・
 3歳からピアノを習い始めて一年半経ったSちゃんのレッスンを途中から引き受けることになりました。すでに終了したバイエル上巻から数曲演奏してくれましたが、どの曲も表情に乏しく、テンポの不安定さやつっかえ弾きの多さが気になりました。お母さんによると、楽譜通り弾けたら次へ進んできたとのこと。ピーターラビットの1巻を是非レッスンで使いたいと思いました。持参してきたバイエル下巻とは一見しただけで音数の少ないシンプルな楽譜です。勇気を出して、Sちゃんに今何が必要か、お母さんに私の思いを伝えてテキストを変更することを理解して頂きました。毎回のレッスンの様子、一ヶ月の変化や成長などはその後も伝え続けています。
 習い始めから経験していれば戸惑うこともなかったヘ音記号や、固定ポジションにとらわれない柔軟な指使いなどはSちゃんにとっては初めての経験でした。少しずつ慣れていき、弾くことに必死にならなくてよいので音を聴き楽しむ余裕が出てきました。題名や挿絵で、音を出す前からイメージが広がります。生徒と話をしたり、時には身体を動かして、イメージを具体的なものにしていきました。いばって歩く時とぴょんぴょんジャンプする時、そっと歩く時、動きが違えばそれぞれ求める音が違うということを体感し、音に変化が出てきました。内気なSちゃんが自分で考えたお話をしながら数曲続けて演奏し、各曲を異なる音質やテンポで弾き分けてくれた時はとても嬉しい瞬間でした。
 会報のQ&Aのコーナーや、会員の友人と続けている、月に一度の勉強会の中で、沢山の貴重なヒントを頂いています。先生の想いがギュッと詰まっているこのメソードを生徒と共に丁寧に歩んでいきたいです。
(奈良県奈良市 F.K.)

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「音楽とは何か」を考えることの大切さを教えてくれた教材
 私は、相愛大学在学中の3回生の時「ピアノ教授法」の授業で智恵先生に出会いました。智恵先生の授業は私にとって衝撃と感動の連続で、最後の授業のときなど半泣きだったことをよく覚えています。その後卒業し、指導者ゼミに通いながら生徒を教えるようになり、この四月より「指導者ゼミ ピアノ・レッスンの本質を問う」に参加しています。
 智恵先生に出会って10年目の今、本当に今さらなのですが、「私はこれまで何を教えていたんだ!」とショックを受けています。親の目を(勝手に)気にしたりして「早く進めなくちゃ」と思い、大切なことがすっかり抜けていました。変わりたいです。まず今の自分の教え方のクセをよく自覚し、その上でまっさらな眼で子どもをじっと見つめてゆくこと・丁寧に繰り返すこと・あらゆる面から音楽をよく勉強し続けること・・・。たっくさん、することがあります。それがわかることができ、今とても嬉しいです。
 今までのこんな私の未熟な教え方にも関わらず「ピーターラビット ピアノの本」を使っている生徒たちは、音楽を感じながらのびのびと育ってくれています。「いばりやさんのまねするわ!」と言ってドシドシ歩いてくれたり「こんなんしてみるわ!」と小鳥の鳴き方で遊んだり。音楽の楽しみ方を、私が教えてもらっています。
 そして、音楽が土台である「ピーターラビット ピアノの本」は、「音楽とは何か」を考えることの大切さを、私に教えてくれました。
(奈良県大和高田市 O.Y.)

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「ピーターラビット ピアノの本」と別れたくない
 私は智恵先生と同じく、バイエルを教材として使用した事は一度もありません。ピーターラビットのピアノの本と出会ってからは、全ての生徒に使っています。指導していて感じるのは、音符を教えたり楽譜通りに正しく弾けるよう指導するというのではなく、音で表現するという音楽そのものを指導できる教材だという事です。それも、一番大切な導入期にです。最近は様々な導入教材が出版されていますが、どれもこれも音楽を学ぶのには不十分であったり、無理な進め方であると思います。ピーターラビットの本で学ぶ生徒達は皆、表現を楽しんでいます。
 昨年の初め、発表会をしました。一年程前から習い始めたYちゃんは「しずかなみずうみ」と「みずうみにうつる月のひかり」を演奏しました。4歳の子供なのできれいに弾く事は決して容易ではありません。しかしYちゃんは、とてもとても美しく弾いてくれました。両手にまたがるレガート、チェロで弾いているような左手のメロディー、和声感を感じること、後半のクレッシェンドとディミヌエンド、そして2曲続けて弾く事でのハーモニーの変化を感じる事。これら全てにおいてYちゃんは心からそれを感じ、音で表現しました。ほんの一年足らずで4歳の子供がここまでできるのは、やはりピーターラビットの本だからだと改めて思いました。
 今、Yちゃんは事情により休講されています。その最後のレッスンでのお母様の一言、「このピーターラビットの本と離れるのが本当に残念でなりません─」お母さん、私とのお別れは残念ではなくて?と聞きたいくらいでした。
(兵庫県芦屋市 O.E.)

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指導法が変わった
 ある生徒が、いつも以上に笑顔でレッスン室に入って来た。『ナトキンのおどり』のぺージ。教えた通り、テヌート奏法を守って弾いた。
 「スゴイ!何という記号?」という私の問いに、待ってましたと言わんばかりの笑顔で、「テヌートです」と答え、『ぬきあし さしあし』のページを開き、「ねこちゃんの歩き方だから覚えていたの。この籠の中にはピーター達が隠れているのでしょう?」と言う。
 このテキストに助けられてる点は楽典が組み込まれているのに、絵本に忠実に作曲されているため、導入期の小さな生徒でも理解でき、印象に残り、奏法まで身につくこと。
 もう一つ、大変感謝しているページは『おんぷのかぞく』。今まで、幼い子供には無理と思っていた音符(音価)の説明が、身近な家族→4人家族のかたまりの説明で、大変理解しやすい。タイの部分は家族と手をつなぐ。
 「今日はお父さんと手をつないで、にぶおんぷになりたい。(四分音符+四分音符=二分音符)」
 5人家族の生徒は「弟は悪いから4人家族のかたまりに入れたらへん」と大変盛り上がり、子供達の大好きな2ページでもある。
 このテキストにより、私の指導はとても変わった。4歳から63歳までの生徒達と一緒に楽しみながら、この『ピーターラビットピアノの本』で自分も成長していきたい。
(兵庫県宝塚市 H.Y.)

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音を楽しむ教材
 「ピーターラビット ピアノの本」を手にした時、なんと内容の濃いテキストだろうと思いました。同じ楽譜で違うタイトルのついたものを表現したり、耳をすませて響きを楽しむもの、又最初の1音から自分で音作りをし、まさに"音を楽しむ"教材でした。
 さっそくテキスト1巻を、他の教室から移ってきたNちゃんのレッスンで使うことにしました。Nちゃんは、音も弱々しく、指もフニャフニャ。まず、拍子を感じることから始め、音を出さないで色々なたいこをイメージさせ、その後、音を出すことにしました。
 初回のレッスンでは、リズムにのって弾くことは出来ませんでしたが、2回目からは、伴奏に合わせ、大きなたいこ、小さなたいこをしっかりとした音で弾き分けられるようになりました。
 又、ひたすら間違わないで弾くことを練習してくるYちゃんのレッスンでも1巻を使うことにしました。Yちゃんには、練習をしなくても弾ける曲ばかりです。同じ楽譜で違うタイトルの4つの曲。自分で感じたものをテンポやタッチを変えて音を作っていかないと何も変わりません。今1巻を終え、色々な音楽に出会ったことで、少しずつ音作りが楽しくなってきたようです。
 この教材を使うことにより、音楽を通して子供達と、色々なやり取りができるようになりました。これからもこのテキストをフルに活用し子供達の成長を見守りたいと思います。
(大阪府吹田市 D.E.)

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それぞれに合わせたレッスン
 「あかんなぁ。もう1週間練習してくるわ!」宿題の曲を弾き終えたR君は、私が何かを言う前に自分でそう言った。以前は「なぁ先生、頼むから合格にして!」が口癖だった。初めからリズム感もあり、指もよく動いた彼は、速く弾けることが上手なことだと思い込んでいて、合格になったらどの曲も必ずprestoで弾くのをやめなかった。ピーターラビット ピアノの本を練習し始めてから、何をどうするべきかの課題が明白に伝わるようになり、合格するかしないかの押し問答は不必要となった。先日、ペダルの説明をしている時、急に弱音ペダルを踏んで1巻の『こもりうた』をゆったりと弾きながら言った。「これは、音も"籠もり"うたやぁ?(彦摩呂さん風)」
 半年前、ピーターラビット ピアノの本からピアノを始めたSさんは「孫(他の教室で習っている)に、こんなん簡単やん、こうやって弾くねん!と、サラッと弾かれてしまって...」と仰って恥ずかしそうにされた。けれども、だんだん1音1音に自信が持てるようになり、お孫さんの弾いたのとは違う感じに曲が仕上がることを不思議で楽しいと思えるようになっていかれた。今では「孫におばあちゃんの本はメッチャ可愛いし、音がステキな曲ばっかりでいいなぁ、って羨ましがられてますねん。」と嬉しそうにされている。
 私の生徒では、いま8人がピーターラビットの本を使っていますが、それぞれに教えたいことが的確に伝えられるという実感が即座に持ててレッスンがとても楽しくなりました。
(大阪府吹田市 H.T.)

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体験によって身につける
 私が子供の頃、私も含めほとんどの子がバイエルを使っていました。私に理解力が足りなかったのか、加線の読み方や臨時記号の意味等々、正しく理解できないまま曲を進め、進む課程や自分の演奏が「何か変」と弾き直しをして意味を理解していました。
 「ピーターラビット ピアノの本」は、新しく出てくる内容は説明があり、頭で理解し、その内容を演奏で体験できること、習った内容が何度も出てくるので、より確実になること、何よりバイエルと違ってどの曲も表情豊かなこと!!何につけても素晴らしい楽譜だと思いました。
 「ピーターラビット ピアノの本」を使っている生徒達は、強弱やテンポなど工夫したら色んな演奏になるね、同じ曲でもみんな音も弾き方も違っていいね、2巻の『春風』は、最後ふんわりするのが好き、等々、どの子も今、自分が弾いている曲も弾き終わった曲も大好きですし、自分より進んでいるお友達の曲も喜んで聴いています。色んな子のキラキラした顔が私は大好きです。
 「ピーターラビット ピアノの本」を通じて、音楽が大好きな子に育てられることと同時に、継続することの大切さ、自分で考え、工夫できる子になってくれたらな、と願います。
 未熟者の私でもできる何かは必ずあるはずなので、私の教室を選んで来てくれ、私に素敵な表情を見せ続けてくれるように、一つ一つのレッスンを大切にし、自分の勉強も頑張り続けたいです。
(大阪府大阪市 K.H.)

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子ども達の可能性
 東京での智恵先生のセミナーが始まり、それに並行してピーターラビット ピアノの本を使うようになりました。なんと奥深い教材なのでしょう!レッスンの中での子ども達の言葉は、其々にこだわりを持っており、ここまで感じておるのだ・・と教えられることばかりです。
 Kちゃんの弾く『こもりうた』を聴いたNちゃん
 以下、二人の会話(共にピアノ歴6ヶ月・小2)
 N:「Kちゃんのこもりうたは、4小節目と8小節目の音がちがうよ」
   (フレーズ終りの音になっていた)
 K:「だってこうやってうたうじゃ~」
   (だっこの真似をし、薄目を開け顔を傾けてメロディを歌う)
 N:「同じ音が出とるか聴いとらんといかんじゃ~」
   (私が、音色を同じ音にする事と、フレーズ感を出す変化とは違うことを伝えると)
 N:「えぇ~!!じゃあさー『スケートすべり』は、ギュッって止まる音にしたいなぁ~」
 このあと、二人が音にこだわって弾き続けたのはいうまでもありません。
 また別の日、Aちゃん(ピアノ暦5ヶ月・年長)がレッスン室に入るなり・・「ドレドレぴょんぴょんマーチひいとったら、ママがそんなはやく弾いちゃいかんに~ってゆったの・・ナトキンにはこの方が、にあうのに・・。」と今にも泣き出しそうに私にうったえてきた。
 どの子ども達も可能性は限りなく、次はどんな展開になっていくのかとレッスンが毎回ワクワク楽しみです。そして、子ども達に本当の音楽のたのしみかたを伝えることが出来るよう、私自身を高める事が今の最大の課題です。
(長野県長野市 K.Y.)

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時間をかける楽しみ
 新しいテキストを手にした時、ほとんどの場合、「早く○をもらって次に進むこと」が一番大事な事のように、習う子供もその親も又時には教える者(私自身)でさえも、そう思ってしまいます。でも、このピーターラビットピアノの本を使っていると、そういう思いにとらわれず、同じ曲を何回もかけて弾くことを楽しむことができます。
 私が初めてこの本を使ったのは、小1の女の子でしたが、わずか1?3個の音が出てくるだけの段階から、本当に嬉しそうに、タッチ、テンポ、強弱等を変えながら、正に、音楽していました。たったこれだけの音でこんなに楽しく音楽することができるんだ!と、私自身が今さらながら驚き、本当に嬉しくなりました。皆さんご存知のように、この本は譜を読む等、楽典的なことだけでなく、自分の音を聴くこと、いろいろな表現を体験することが初めから要求されています。一見簡単にみえる譜面の中に、しなくてはならない課題が、何と密に含まれていることでしょう。
 1人の生徒に対して、又1つの課題に対して、心して取り組まなければいけない。本を開くたびに思わされています。
(兵庫県神戸市 O.A.)

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音楽好きにさせる本
 私が「ピーターラビット ピアノの本」を全曲弾いてみて、まず思ったことは、「この本で練習したら、みんな 音楽好きになるだろう」ということでした。
 今年一年生になるえりなちゃんは、この本で練習を始め、先週「アヒルたちがやってくる」と「アヒルたちが 行ってしまう」をつなげて弾いたところです。この曲では、初めて強弱記号が出てきます。新しい音も出てくる ので、まずそれを確認。ひと通り弾けるようになったところで、私は聞いてみました。
 「あひるが遠くにいたら、えりちゃんに足音が聞こえるかな?」
 「ううん。」
 「じゃあ、どう弾いたらいいと思う?」
 「よわく。」
 「そう。じゃあ、かっこによわくって書ける?」
 一つずつ子どもに聞いて考えさせ、書かせるようにしました。
 えりちゃんは、ゆっくりこつこつやる子で、できるまでに時間がかかります。彼女が考えている間、部屋がシーンとしてしまった時は、私が全部教えたら楽だろうなと何度も思いました。でも、その度に智恵先生の「信じて待つ」という言葉を思い出して、自分に言い聞かせてきました。
 自分で考えた「アヒルたちがやってくる」は、本当に今、えりちゃんの頭の中でアヒルが歩いてるんだろうと 思う演奏でした。
 ピーターラビットの絵は優しく、心が和むようで、子どもも「弾きたい!!」と思うようです。
 これからも、この本を通して、音楽好きな子を育てていきたいと思います。
(奈良県生駒市 O.M.)

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親子で感動
 3歳(今は4歳)の女の子に昨年から使い始めました。ゆっくりゆっくり進んでおりますが、始めて半年くらいから,最初は付き添いで一緒に来られたお母さんも、同じ「ピーターラビット ピアノの本」でレッスンを始められることになりました。
 先日のレッスンで2巻に進まれることになったのですが、「こんなステキな曲が弾けるようになるなんて夢の様です。絶対出来ないと思っていました。嬉しいわ、大人になってこんな体験ができるなんて。」と話して下さいました。私もとても嬉しく、2巻も楽しんで弾いて頂けるようにと思っております。女の子の方も,お母さんがお家で練習される音を聴いているのでしょう、メロディーを口ずさんで、1歳半の妹さんも歌っています。
 来春の発表会に、小さな生徒達が「ピーターラビットの月の光が弾きたい」、「ハンカマンカが弾きたいな」、「ピーターとベンジャミンのお話し弾いてもいい?」と嬉しい言葉が耳に飛び込んできます。
 先生の作曲なさった曲が、ひとつひとつ子ども達にもおとなの方にも心にしっかり届いていることを感じ、美しいメロディーやハーモニーに溢れている先生の曲を使ってレッスンさせて頂ける事に、改めて音楽する喜びを感じております。
(兵庫県宝塚市 H.A.)

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先へ進むことを急がずに!
 心待ちにしていた「ピーターラビット ピアノの本」が、昨年秋に出版されました。私はちょうど、私の教室に通い始めた小学校1年生の生徒に使うことにしました。彼女はおっとりした感じの生徒で、ピーターラビットの絵本を何冊も読んでおり、大変気に入り、楽しそうにレッスンに通って来ていました。奏法の弾き分けや、テンポの違いによって音楽の表現が変わる事を大事にしながらレッスンを進めました。順調に進んで行っているように思っていました。
 ところが、1巻の終わりの両手の声部をいっしょに弾く所になった途端、「どう弾けば良いのかわからない...。」と言い出し、前へ進まなくなりました。何度も片手ずつ弾いて、それから両手を合わせるようにアドバイスしましたが、それでもいっこうに弾けるようになりませんでした。
 その頃、神戸で2日続きの「ピーターラビット ピアノの本」の講座があり、受講しました。智恵先生は「けっして先へ進むことを急がずに、レッスンして下さい。」と、何度もおっしゃいました。そうなんです。彼女がきちんと理解して弾いているかどうかの私の見極めに、どこかあまい所があったのだと気がつきました。彼女をよく見ていると、音符を覚えてしまい、楽譜を見ずにうろ覚えで弾いていたり、ヘ音記号の譜読みに時間がかかったりしています。もっと、1曲1曲により深く時間をかけるべきでした。
 それからは、リズム変奏やフィードバックをより多く取り入れ、先へ進むことを急がずにレッスンを進めるよう心がけています。「譜読みは少なく、課題は多く」、そのものです。
 この夏の発表会で、彼女は2巻の「しずかな みずうみ」と「みずうみにうつる 月のひかり」の2曲を、とてもやさしく美しい音色で弾いてくれました。
(大阪府茨木市 A.J.)

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音を楽しむ
 待ち遠しかった先生の本が、出版され、購入したものの、どう指導してよいのか、わからず本棚にしまっていました。今年三月、和歌山でも講座があり、先生のこの本への思いを聞かせて頂き、シンプルな楽譜の中に、たくさんの指導内容を考えて作られている事、本当に子供の気持ちを考えて進められている事に、驚きと同時に感激しました。早速、次の日から、小学一年の女の子に、使い始めました。彼女は、ピーターラビットの絵本を何冊も読んでいたので、ピアノの本を見て、大喜びでした。彼女は、とても小さく、指も、ふにゃふにゃで、私もそれまで、あまり音の強さのことは、触れずに、レッスンしていました。
 ところが、いつも弱々しい音しか出ない彼女が、いばりやマーチ、いばってあるくのページになった時、さし絵のバニー氏の絵のように、胸をはって、得意そうな顔で、堂々とはっきりした音で弾き始めたのです。彼女は、自然に、自分の気持ちのまま弾いてくれました。たった一音のいばるという言葉で、マルカートが、できたのです。
 そして、今彼女は、第2巻の角音符が、大好きです。左手のフラジオレットの和音が、どうして押さえるだけで、鳴り出すのか、不思議でしょうがないようで、「どうしてかな?」「さあ、これから学校で、いっぱい勉強していくと、きっとわかるよ。楽しみだね。」そう答えています。問いかける彼女の目は、生き生きと輝いていました。
(和歌山県和歌山市 A.Y.)

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時間をかけて ゆっくりと
 Aちゃんは去年の春から私の教室へ通っている小学1年生。自分の意見をはっきりと言うことができ、おしゃべりの好きな女の子です。今Aちゃんは「ピーターラビットピアノの本」の2巻を進めています。
 タッチの弾き分け、アーティキュレーション、テンポ感など、全て妥協しないようにとレッスンをしているので、1曲に本当に本当に時間がかかるのですが、今ではAちゃんにとっては、このレッスンが普通で当り前のことであり、1曲を深く勉強することができるとても良いレッスン状態です。しかし初めからこの"良い状態"ではありませんでした。
 Aちゃんが入会した4月、この時まだ「ピーターラビットピアノの本」は出版されていませんでした。出版まで待とうと考えていたのですが、ワークでの導入も良く理解し、ノートでのリズム打ちなどもとても良くできたこともあり、「グローバーの導入編」を導入教材に使うことにしました。グローバーも、ゼミで勉強した教材でしたので、1曲ずつにこだわって進めていきました。声部の弾き分けも、ある程度できるようになり、この本が終わろうとしていた時、「ピーターラビットピアノの本」が出版されました。
 最初は2巻からと考えていたのですが、やはり1巻での「音の聴き方」や「奏法の違いで音楽表現が変わること」は、このテキストでないと体験できない! と改めて実感し、今までの復習も兼ねて1巻から学習することになりました。
 Aちゃんにとっては"簡単"に見えた1巻のようでしたが、進めていくと、マルカートやテヌートの弾き分けや細かいアーティキュレーションの違いなど最初はできないことがたくさんありました。
 ある日、Aちゃんがレッスンの始めに言いました。
 「ドレドレとドシドシの簡単な曲なのにね。 ってお母さん が ...。」私は、大切なことをお母さまにお話していなかったことを反省し、この日のレッスン後、直接お母さまにお会いして今体験していることがこれから音楽していく上でどんなに大切なことかということを、私のまとまらない言葉で、一生懸命お話しました。
 「ドレドレ」「ドシドシ」であっても奏法が違えば表情が変わってしまうこと、またその違いを自分の耳で聴き分けなければならないこと ...。智恵先生の言葉「譜読みは少なく、課題は深く」。伝わったかなぁ ...。
 次の週からAちゃんはだんだんと生き生きしてきました。
 「み?んなおなじおとなのに、ひきかたとか、はやさがちがうと、なんだかちがうきょくみたい。」ある日Aちゃんが言いました。
 心の中で「ヨシッ」とガッツポーズしました。本当に信じてレッスンしてきて良かったと思った瞬間でした。
 連絡ノートにもお母さまから「ピーターラビットの絵本買いました。家で本を読みながら、楽しんでピアノを弾いています」と一言書かれていました。
 こちらの気持ちが伝わったことで、本当にレッスンしやすくなりました。
 これからも1曲1曲に深く時間をかけ「ピーターラビットピアノの本」をAちゃんと楽しんでいこうと思います。 そして自分のレッスンに対する考えや教本のことなどは、はっきりと伝わるまでお話するべきであると改めて思いました。
 やはり、信頼関係があってこその充実したレッスンがあると思います。
(埼玉県加須市 F.K.)

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つまづいたのはだぁれ?
 ひかりちゃんは、去年の夏から私の教室に通い始めた保育園年長組の女の子だ。あともう少しで、ちえ先生の「ピーターラビットピアノの本」が出版されるとわかっていたので、私はどうしてもそれを使いたくて、本が出るまで「わくわくおんがくワーク」で導入部分を進めておくことにした。
 ひかりちゃんは私の言うことをよく理解し、全音符を書かせても色をぬらせても仕事が早かった。また歌が大好きで、音感もとても良かった。保育園で習った歌や童謡を弾きたがり、お母さんに教えてもらったり、自分で音を探ったりして楽しんでいた。もちろん、鍵盤のドレミファソラシドもとっくに知っていた。
 そして9月、待ちに待った「ピーターラビット ピアノの本」が私たちの手元にも届いた。
 「かわいい...。」
 ひかりちゃんは嬉しそうにパラパラと本をめくった。
 この本はほんとうに、生徒にも指導者にも親切で、ページをめくるごとにひとつだけ新しいことを学べる。他のテキストだと新しい音とスタッカートやレガート等の基本的なタッチが一度にでてきたりして、とりあえず音を正しく読むということにばかり一生懸命になってしまい、聴こえてくる音は二の次になりがちだが、このテキストは絶対にそんなことは起こらないように編まれている。ちえ先生がいつもおっしゃっている 「譜読みは少なく課題は多く」が、そのまま本になっているのだ。
 実際に使い始めてみると、ひかりちゃんは、なかなか順調な進み具合だ。まん中の ド は左右ともバッチリ。 「4分休符」だってすぐに覚えたし、ト音記号のレ(右手)と 、ヘ音記号のシ(左手)も、何とかクリアした。マルカート・スタッカート・レガートは、名前を覚えるのに時間がかかったが、耳では確実にその違いを聴き分けることができた。
 ところが、12曲目の 「あっおともだち!」で、ヘ音記号の上第2間の レ(左手)が出てくると、彼女は立ち往生してしまった。今まで右手で弾くものと思っていた レ の鍵盤を左手で弾かなければならないし、その音符が示す音が、ト音記号のレ と同じ音・同じ鍵盤ということがのみこめないようである。2週間経ち、3週間が過ぎても、ちっとも前に進めない。
 「あのね、ト音記号のド とヘ音記号のド と同じ鍵盤を弾いていたでしょ。それと一緒で、ト音記号のレ とヘ音記号のレ も同じ レ の鍵盤なのよ。わかる? 」と何度言っても、「うん、わかった」と返事はしてくれるが、 シ の音を弾いてしまうか、あるいは右手で レ を弾いてしまうかのどちらかなのである。
 あせるばかりで自分で解決できない私はちえ先生のご自宅でのセミナーを受講した後思い切って先生に助けを求めてみた。
 先生はその場ですぐに、「加線の意味がきちんと教えられていないんじゃない?」と、アドヴァイスしてくださった。
 あぁそうか、そう言われてみれば、同じ レ の音だということばかりに気をとられて、加線の話はしていなかった ... 。私は試しに、ひかりちゃんに聞いてみた。
 「ねえ、どうしてこの音 シ だと思うの?」 すると彼女は申し訳なさそうにもじもじしながら、
 「だってこのたま線の上にのってるもん。」
 ...... やっぱり。ト音記号のレ は線の下、ヘ音記号のシは線の上に音符のたまがある。もう、私ったら何年ピアノ教えてるんだろう。悪いのは、ひかりちゃんじゃなくて私なのに、と自分に腹を立てながら、彼女にごめんねと言うしかなかった。指導のポイントとして見出しにあげられていることに忠実に、レッスンを進めればよかったのだ。
 加線についてかみくだいて説明すると、ひかりちゃんは左手の1の指でそーっと レ の音を弾いてくれた。
 今回のことでは、相手が小さい子だから、と、見くびって理屈を抜いて、覚え込ませようとしたことを大いに反省した。小さい子だからこそ、きちんと丁寧に筋道を立てて教えてゆかなければいけないのだ。意味を知らずに丸暗記すると、たとえその時は何とかやり過ごせても、後で応用がきかずに困ることになるだろう。ひかりちゃんはそのことを未然に防ぐよう、気付かせてくれた。
 「まだまだ未熟な先生だけど、これからもよろしくね 」という思いで、いっぱいになった。
(京都府相楽郡 H.S.)

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