会員の声

ちえの輪倶楽部に会員の皆さんから寄せられた「声」をご紹介します。

シルバー・エイジのピアノ教室

はじめて北村智恵先生にお逢いしたのは、朝日カルチャーのシルバー・エイジ対象のピアノ教室でした。あれからいつの間にか20年以上も経ってしまいました。ほんとにいつの間にか、の感じなのです。当初はたくさんのお仲間が居たのですが、時が経つにつれ、いろいろな事情で去って行かれて今は5人になってしまいました。でも仲良くまとまったグループになったと思っています。

月に1回のレッスンなので家での練習がつい怠けがちになり、先生に何回も注意される悪い癖がなかなか直らず(直さず)いつまでも新人の域なのです。

高名な先生に習えて何とラッキーなこと、もっとしっかりやらねば!と常に思ってはいるのですが。

先生はお身体の調子が悪い時でも普段と変わらず熱心に指導してくださいます。感謝に堪えません。

私は先生にピアノを習っています。でもその他に沢山の事を学びました。先生のお書きになった書物など拝読して、物事の見方や人々に接する心の持ちようなどなど、それらは私の心を豊かにし、気持ちが温かくなります。

最近先生が出版されたステップ・トゥ バッハインヴェンションに基づいてレッスンが始まりました。「カッコー」や「こもりうた」など短い曲の中にも音楽的要素がいっぱいあって、初めから音楽の基本を習うようで楽しいレッスンになっています。

私もずいぶん高齢になりました。ちょっと恥ずかしい気もしているのですが、智恵先生のところへ通える元気がまだもう少しあるようなので、その事はとても嬉しく幸せに思っています。

(賛助会員 K.O.)

会報72号≪ちえ先生とわたし≫より


私が「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」と出会ったのは、2014年頃のことで、ちょうど今の本にリニューアルされた頃でした。表紙や挿絵が他の本に比べてお洒落で可愛いのはもちろん、極めつけに曲もとても素敵!というのが第一印象でした。そうして、このメソッドについて学ぶにつれ、導入期から、子どもを一人の人間として尊重し(北村智恵先生の最も尊敬する部分のひとつ!)、心や感性を育てるための、「はじめから音楽をするメソッド」だということがわかり、どんどんハマっていったのでした。
あるレッスンの、2巻「みずうみにうつる月のひかり」という曲でのこと。この曲では、月が水面に映り、美しく滲んでいる様子の挿絵があります。それを音で表すのですが、最初は「この音、なんか気持ち悪い!」とつぶやく生徒も多いのです(左手の和音の音と音がぶつかっているので)。でも、実際に、一緒に挿絵や、絵本『よあけ』のページを見ていくと、何故この音にしたのかを理解し、納得して、スムーズに弾くようになりました。「色を音で表すなんて、なんて面白いんだろう。音楽だからこそ、出来ることだ」と、生徒と一緒に、とても幸せな気持ちになった私です。
また、あるレッスンでは、タイトルの「春風」を表現するためにはどうしたらよいか、楽譜の隅々までを一緒に見て考えました。
「ここでは風が穏やかな風から少し強い風に変わったのかな」
「最後の音は春風が、ふっと吹いたところかな」
と、楽譜の音や、作曲者(智恵先生)の強弱の指示などをヒントに音楽の作り方を一緒に考えていくことが、とても楽しいレッスンになるのです。
こうやっていくと、どの曲を弾いても、曲ごとにそのことの温かな記憶が残っていきます。まるで、アルバムを作っているようです。これは、他の教本では味わえない、ちょっと不思議でとても嬉しい感覚です。きっと、子どもたちにとっても同じ感覚でしょう。
『音楽で何かを表現すること』が、ピアノにとっても、他の楽器でも、音楽の醍醐味だと思います。これからも、「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」を使いながら、はじめから音楽すること、音楽の本質に迫る経験をすることをモットーに、小さなピアニストたちと共に感じ、考え、表現していきたいと思います。

(愛媛県西予市賛助会員 M.M.)

会報72号≪使っています!Chie’s Method≫より

ちえの輪倶楽部ご挨拶イメージ

コメント