会員の声

ちえの輪倶楽部に会員の皆さんから寄せられた「声」をご紹介します。

『第二の母』

会報74号≪ちえ先生とわたし≫より

広島講座に、独身の頃から9年くらい通っています。結婚、出産を経て、二人目を産んでまもなく、出産の為にお休みしていた講座に復帰したいと思っていたら、「連れてくればいいじゃない」と智恵先生の鶴のひと声で、インヴェンションの講座に7ヶ月の娘と復帰しました。赤ちゃん連れのピアノ講座なんて、聞いた事ありませんが、智恵先生の講座ならではの光景だなと、感謝の気持ちでいっぱいです。

11月5日のリトルピアニストの集いには、一家で聴きに行かせて頂きました。ソロ演奏もさることながら、連弾でも表現する喜びと、お互いを思いやる演奏に、自信に満ち溢れて、お互いの手をぎゅっと握ってお辞儀をする生徒さんの姿に涙が出ました。会場を一瞬で熱気に包んでしまった阿波踊りにも、美しいシチリアーナのリコーダー奏にも感動して、胸いっぱいで広島に帰りました。その道中で、さぁ、私は何をしようかな?来年の発表会までに、どんな種を蒔こうかな?とわくわくしました。

何年学んでいても、底なしの智恵先生の博識さに圧倒されます。作曲家の作品を演奏する為に必要な知識や、時代背景、人物像や人間関係まで教えて頂き、とにかく知れば知る程面白い!講座を受講して、曲に対する理解や解釈が随分変わりました。ピアノ講師として、研究と共に更新されてゆく知識を広く持ち続ける事や、自分のライブラリーを増やす大切さをかみしめています。

音楽で人を育てる。私の軸もここにおいて教室を始めました。智恵先生からピアノ講師としてだけではなく、人として母として大切な事をたくさん教わっています。智恵先生を第二の母と思ってこれからも、深く学び続けたいと思います。

(広島県福山市 K.H.様)

ちえの輪倶楽部-会報74写真

『余白から宝物へ』

会報74号≪使っています!Chie’s Method≫より

ピーターラビット教本を使って10年になりますが、私の一押しは「余白」です。余白がたっぷりあるから「一曲をとことん使って楽しく定着させる」ための取り組み内容もふんだんに書けますし、小さい生徒の大きな字も受け入れられる、器の大きさが最高です。

最近、こんなことがありました。記号の名前と意味がなかなか言葉にできない1年生の生徒。私が「これ何?」って聞くたびにページをめくって調べなおしています。その様子も微笑ましいのですが、「白いところに書いてきてもいいし、付箋に書いて貼ってもいい、あーちゃんの一番気に入ったやり方をしてきてね。」と提案。次の週、彼女の第一声は「先生、書いてきたよ!」でした。見せてもらうと、なんと覚えられているか自分でテストできるように、書いた付箋は見えないように折っています。帰ってすぐに取り組んだのだと話してくれる顔は輝いて見えたほど!こうやって余白が「宝物」へとなっていくのを目の当たりにするのがこの上ない幸せです。

こんな風にピーターラビット教本が生徒にとって「宝物」になるレッスンをする、と心に留めたきっかけは、何年か前のあるお母さんの「先生との写真も貼ってあって、我が子の書き込みもあって、これは宝物です。」というお言葉でした。
私の最初のメソッドは、もちろん写真もありませんし、自分の字の書き込みもありません。落書きなんかも、もちろんない(笑)先生の書いた日付と間違いの指摘、そして合格の〇だけ。当然、私にとっての宝物にはならなく、もう使うこともないので手元にもない…。

今、私の宝物は書き込みだらけのピーターラビット教本です。ふと、これを書いていて足りないものがあることに気づいてしまいました。そう、写真が貼っていない。智恵先生にお写真(2ショットで)をお願いしよう。そして晴れて「宝物」になったら生徒たちに見せよう、とても自慢げに特に第1巻の最初の曲「ピーターのたいこ」はシンプルなだけに、指導の仕方で生徒の今後のレッスンへの取り組み方、曲や音に対する意識が大きく変わってしまう為、かける言葉ひとつひとつ慎重に選びながらレッスンしています。
そうやってレッスンしていく中で、生徒の柔軟な感性や自由で素直な表現に触れると毎回新鮮な発見や感動がありとても嬉しく思います。

私はピアノが好きです。長年練習していても、中々思うようには弾けないけれど好きでした。
でもちえ先生に出会い、もう一度学び直してもっと好きになりました。それはきっと、演奏する上で必要なテクニックとは何なのか、どうしたら出したい音が出せるのか、ただがむしゃらに頑張るのでは無く、具体的に目指すべきもの、そのやり方が分かったからだと思います。
そして音や表現に対する意識も変わり、本当の楽しさを知ったからだと思います。
なのでその楽しさを生徒にも伝えられるよう、これからも一緒に学び成長していきたいと思っています。

(大阪市 M.E.様)