会員の声

ちえの輪倶楽部に会員の皆さんから寄せられた「声」をご紹介します。

『学ぶことは自分が変わること』

会報75号≪ちえ先生とわたし≫より

智恵先生の講座で学ばせて頂いて今年で10年になります。ピーターラビット教本のセミナーから始まり、ハノン、プレインヴェンション、ブルクミュラー、ソナチネ、バッハインヴェンション、シンフォニア、シューマンやチャイコフスキーなどの小品、そしてショパンワルツ、マズルカ、ノクターン、アンプロンプチュ、プレリュードそして現在ポロネーズ講座と継続して受講させて頂いていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

10年前からコロナ前まで、奈良市の教室で講座を開催して頂いた時には、テーマとなる作曲家の曲を受講生が順番に演奏するのですが、毎回かなり緊張しつつも直接ご指導頂けた事は、大変勉強になり宝物のような時間でした。


講座の後、智恵先生を囲んで皆さんと世間話を楽しみながらお昼を頂いた事は貴重で楽しい思い出です。講座中の張り詰めた緊張感が一気にほぐれ、リラックスできたのを思い出します。


余談ですが…私の母が智恵先生と同じ高校で同学年ということを知りまして(残念ながら先生も母も面識はなかったのですが)ひそかに親近感を感じております。


智恵先生からのお言葉で、とても心に響いていますのは、どのような能力の子も、その子にとっての自分らしさを守って育てること、そして自分の音楽を押し付けるのではなく、生徒が自分の個性で演奏できるよう導くこと。教えてはならないことと教えなければならないことをわきまえること。そして、子どもたちをみくびらない!心の真ん中に置くこと。私たちは、ピアノの技術や音楽を教えることに重きを置いてしまいますが、ピアノを通して人を育てる、そのことが真の音楽教育であるということを忘れずにいたいと思います。


学ぶことは変わること!智恵先生から頂いたお言葉をいつも心に刻み、これからも教育者として子どもたちが幸せに生きるお手伝いができるよう精進していきたいと思います。

(奈良県香芝市 M.M.様)

『まだまだ修行中』

会報75号≪使っています!Chie’s Method≫より

私が智恵先生とピーターラビット教本に出会ったのは、まだ4年ほど前。
音大を卒業後、某音楽教室の講師を数年勤め、その後夫の転勤や子育てのためほとんどピアノを弾けない数年を経て、自宅で教室を始めてからだいぶ過ぎた頃でした。卒業後の音楽教室では既に教材が決まっていて、講習会で教わったマニュアルをこなすレッスンでした。

しかし、自宅教室を開くとなると、テキストを1から探さなければなりません。最初は、いろんな教本や楽譜を購入し、試行錯誤の日々でした。


そんな中、私なりに生徒の個性に合わせながらレッスンしてきて、使う教材も確立してきた頃、智恵先生のピーターラビット教本に出会ったのです。最初は、かわいい挿絵、おしゃれな表紙、全部カラーでとても素敵だなあと思いました。私はまずこの教本の外見に一目惚れしました。
そして、先生の講座を受けて、内容(特に教程)の素晴らしさを知り、すぐに使ってみたかったのですが、なかなか新しく習いに来る生徒がいませんでした。

そこで、始めるタイミングはいつでもいいのでは?と思い、試しに習って数年経っている小学生の生徒に学び直しの意味で使ってみたのです。すると、譜読みはすぐできますから、その子にとっては理解しやすいみたいで、今までよりも楽しくレッスンが進んだのです。


その時、この教本はピアノを始める子供だけではなく、どの年代、経験も問わずすべての方、しかも私を含めてピアノ講師こそ学ぶことがいっぱい詰まっていることに改めて気づかされました。


いつも智恵先生がおっしゃる数ある言葉の中で、私が一番好きな言葉、「子供を見くびらない」。本物の味を小さいころから食べ慣れていると味覚も発達するように、このピーターラビット教本は音楽の本質を教えることのできる教材だと思います。


ただ、良い食材をおいしい料理に変身させるのはシェフの力量次第。私の講師としての腕もまだまだ磨きをかけていかなければと思っています。

(福井県福井市 M.M.様)